月の天文学

↑


太陽系第五位の大きさの衛星

月は地球の衛星ですが、衛星としては太陽系の中でも最も巨大な衛星のひとつです。 赤道半径が1738mあり、このクラスの衛星というと木星のガニメデ2634m, 土星のタイタン2575m, 木星のカリスト2403m, 木星のイオ1821m, 木星のエウロパ1565m, 海王星のトリトン1353mなどがあります。しかしこれらはいづれも本体の惑星も巨大であり、ガニメデは木星の27分の1, タイタンは土星の23分の1, トリトンは海王星の18分の1にすぎませんが、月は地球の3.6分の1という本体に比べてずいぶん巨大な衛星になっています。実際、月は地球の衛星というよりも、地球と月は双子惑星なのではないかという人もいるくらいです。

裏を見せない星

月の自転周期と公転周期はいづれも27.3217日と両者は正確に一致しています。このため月はいつも同じ面を地球に向けており、決して裏を見せてくれません。これは長い間の潮汐力の作用による共鳴現象でこういうことが起きたといわれています。似たような現象としては、金星の自転周期の問題もあります。金星と地球の会合周期は584日、自転周期は116.8日で、会合周期が自転周期のちょうど5倍になっているため、金星は地球と内合になるたびに必ず同じ面しか地球に見せないのです。これも共鳴現象であるとされています。

潮の満ち引きの主因

海の満ち引きは他の天体の地球に及ぼす引力の影響で起きるものですが、その中でも最も大きな影響を与えているものが月、その次が太陽です。基本的には月の方角を向いているところの海は引っ張られて満ち潮になり、そこから90度離れた地区言い換えれば6時間前後する地区が引き潮になり、ちょうど反対側も満ち潮になります。つまり基本的には潮の満ち引きは1日に2回起きます。この満ち引きの差は月と太陽が同じ方向またはちょうど逆の方向にある時(つまり満月・新月の時)に最大になり「大潮」といいます。逆に太陽と月が90度の方向にある時は両者の潮汐力が打ち消し合いますので差は最小になり「小潮」といいます。なお実際の潮汐は海底との摩擦により月の動きより数時間遅れる傾向があります。極端な場合遅れすぎて1日の満ち潮が1回しか起きないような場合もあります。

月までの距離

地球の表面から月の表面までの距離は約37万6000キロです。(中心同士の距離は38万4000キロ)この距離に1円玉を積み重ねると、その金額は2500億円になります。アポロロケットは4日かけてこの距離を行きましたが、マッハ1前後で飛ぶジェット旅客機なら13日、時速60kmで走る自動車なら8.5ヶ月、マラソン選手で2年、一般の人の徒歩なら8年かかる計算になります。ケンタッキーフライドチキンの創始者のカーネル・サンダースは64歳の時にこの事業を始めてから引退するまでの間に営業のため車で40万キロを走破したといいます。その距離がちょうど月までの距離に相当します。光はこの距離を1.25秒で到達します。

日食と月食

日食・月食とも地球・太陽・月の相互の位置関係により発生します。日食は月が太陽を隠してしまう現象です。言い換えれば太陽の光による月の影が地球の表面に落ちた時が日食で、その影の中にいる人だけに日食は見えます。月食は太陽の光による地球の影の中に月が入ってしまうもので、この場合影は月の表面にできていますから、その時間に月が見えるところではどこでも月食が見えています。

天球上の月の軌道は白道と呼ばれます。また天球上の太陽の軌道(地球の軌道が反映されたもの)は黄道と呼ばれます。この白道と黄道が交わる場所を昇交点・降交点といい、その付近で新月になると日食が、満月になると月食が起きます。従って日食や月食が起きた場合、その半年後にもまた日食か月食が起きる可能性は高いといえます。

↑


(C)copyright ffortune.net 1995-2016 produced by ffortune and Lumi.
お問い合わせはこちらから